修士論文題目

修士論文のうち、提出後に加筆修正を行って専攻の紀要(『待兼山論叢 文化動態論篇』)や外部雑誌に掲載されたものを閲覧することができます(矢印のついたタイトルをクリックすると別ウィンドウが開きます)。

2022年度

*変貌する〈海〉、遡及する詩人 石原吉郎作品の通時的研究

*境界を巡る試み 尾崎翠『第七官界彷徨』を中心に

*20世紀前半ディストピア小説における「不気味なもの」 Freudと異化効果

2021年度

*志賀直哉の小説における子どもと恋愛 「清兵衛(梗概)」から『真鶴』への変化を軸にして

*北杜夫『楡家の人びと』論 モノローグから〈差異〉の小説へ

2020年度

*近代女性文学における女主人公の主体性 清水紫琴『こわれ指環』と金明淳『私は愛する』

*砂漠と内面 カーリン・ボイェ『カロカイン』における「有機的なもの」の萌芽

     →同タイトル(『待兼山論叢 文化動態論篇』55号)

2019年度

*18世紀後半ドイツ小説における読書行為 読書行為とその外的要因の考察

*翻訳作品における役割語 小説『豊乳肥臀』における「異人」の日本語訳

2018年度

*堀辰雄による『美しい村』の独自表現 プルースト文体の理解とその影響
*娘を嫌悪する母親の物語 高橋たか子「相似形」

     →Ei japansk mors røyndomsflukt (yonda! yonda! in Norwegian)
*川上弘美『ニシノユキヒコの恋と冒険』における語りの共通性

2017年度

初期柳宗悦における思想形成 雑誌『白樺』と東京帝大の二つの環境に焦点を当てて」

2015年度

*島崎藤村の『千曲川のスケッチ』と『破戒』における風景描写と自然観

*The Transformation of Communication: Orwell's Totalitarianism in Animal Farm

2014年度

*山代巴・平和と自立への道を求めて ― 被爆地広島と農村女性をつなぐ《表現》と《運動》―

→山代巴「或るとむらい」について ― 農村女性の連帯の問題を中心に ―(『待兼山論叢 文化動態論篇』49号)

*大正期志賀文学における自然描写 ―〈東洋の古美術〉の受容に着目して ―

2013年度

*芥川龍之介の晩年の文学観 ―「詩的精神」を中心に ―

→「芥川龍之介の晩年の文学観 : 大正末期における「小説の筋」論争」(『待兼山論叢 文化動態論篇』48号)

*No Room for Mothers: Technology and Gender in Cyberpunk Fiction

*大正末期の文学論争における佐藤春夫と広津和郎 ―「散文精神」の包摂する「詩」と「死」―
*『水晶幻想』におけるスペクタクル化への抵抗 ― 1920~30年代の川端康成作品にみる視覚とジェン

    ダー ―

2012度

Madame Bovary における近代資本主義社会の胎動 ― 時代の潮流と地方の変遷 ―
*The Intense Time: The Short Stories of Kim Tal-Su, A Translated Anthology

→"From Zainichi Literature to the World: The Universality of Tal-Su Kim With the Translation  

   of Tal-Su Kim's Leaving It Behind"(『待兼山論叢 文化動態論篇』47号)

*宮本百合子の思想的自己形成の過程におけるソビエト
2011年度

*女性文学における怒りの表現 ― 円地文子の作品を中心に ―

2010年度

*風景描写の動態観察 ― 1850年から1950年にかけて ―

*謎解きの視線を誘発する物語 ― 村上春樹『パン屋襲撃』『パン屋再襲撃』の分析を通して ―

*From Ideology to Utopia: A Shift in Form and Function in the Postmodern Superhero Narratives of Alan Moore

*新たな自然主義文学は可能か ― ドゥルーズと口レンス ―

2009年度

*機械じかけの心 ― 模倣するモノとされるモノの心理 ―

→「ボーカロイドを取り巻く環境」(『待兼山論叢 文化動態論篇』43号)

*A “Novel” Outline of Cell Phone Novels: Via Henry James’s The Friends of the Friends

→同タイトル(『待兼山論叢 文化動態論篇』44号)